2025年10月31日

AI活用で返礼品マッチング精度向上、ふるさとチョイスが新機能リリース

AI活用で返礼品マッチング精度向上、ふるさとチョイスが新機能リリース

ふるさと納税ポータルサイト最大手の「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクは30日、生成AIを活用した返礼品レコメンド機能「AIコンシェルジュ」を正式リリースした。ユーザーの過去の寄付履歴や閲覧パターンから嗜好を分析し、最適な返礼品を提案する。

この機能は、ChatGPTを開発したOpenAI社の最新言語モデルGPT-4oをベースにカスタマイズされたもので、自然言語での対話形式で返礼品を探せる点が特徴だ。「予算3万円で家族4人が楽しめる返礼品を教えて」といった曖昧な質問にも、具体的な商品を複数提案する。

ベータ版として9月から約3,000人のユーザーでテストを実施した結果、従来の検索機能と比較して寄付完了率が約1.8倍に向上したという。特に初めてふるさと納税を利用するユーザーからの評価が高く「何を選べばいいか分からなかったが、AIが的確に提案してくれて助かった」との声が多数寄せられている。

トラストバンクの須永珠代CEOは「ふるさと納税の返礼品は現在50万点以上あり、選択肢の多さがかえって障壁になっていた。AIの力で最適な出会いを創出し、寄付者と自治体の双方にメリットをもたらしたい」とコメントした。

今後は、地域の特産品や観光情報とも連携し、返礼品選びから地域への理解を深めるコンテンツまで一貫して提供する計画だ。AI技術の進化により、ふるさと納税の利便性はさらに向上すると期待されている。

情報提供元: ITmedia NEWS
著者: 編集部
元記事: ITmedia NEWS

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